社会保障審議会が障害厚生年金の改善策を議論
2024年5月28日
今月、社会保障審議会は障害厚生年金の支給要件緩和について議論しました。
障害年金は「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2種類で、初診日が国民年金に加入していた場合は障害基礎年金、厚生年金に加入していた場合は障害厚生年金を請求することになっています。
障害年金制度は初診日主義で、どれだけ長い期間厚生年金に加入していた人でも初診日が国民年金だった場合は障害厚生年金より少額で尚且つ2級までしかない障害基礎年金を請求しなければなりません。
極端な例で言うと、厚生年金に40年以上加入していても偶然転職等で数ヶ月国民年金に加入していた時に初診日があれば、請求先は障害基礎年金となってしまいます。
また特に障害厚生年金の場合は初診日によって給付額の計算が大きく異なるため、定額である障害基礎年金より正確な初診日の特定が要求されます。
厚生労働省は制度改正の関連法案を2025年の通常国会に提出する方針です。
引用元:産経新聞