認められない?病院を受診しないで書いてもらった診断書①
2020年12月4日
みなさん、こんにちは。
障害年金を申請する際、必ず診断書の提出が必要ですが、やむを得ない事情により病院を受診できないことがあります。
特に多いのは精神疾患をお持ちの方で、重度障害により外出することができず病院での受診が困難になるようなケースです。
そういった場合の多くは、患者の家族が代理で病院へ出向き日常生活状況を医師に説明しますが、今日ご紹介するケースも重度障害により自宅から出られず家族が代理で受診し、請求した事例です。
請求者/20代・男性
傷病名/広汎性発達障害・重度自閉症スペクトラム
請求年金/障害基礎年金
男性は出生時より哺乳不良を指摘されましたが、明らかな発達の遅れを指摘されることはありませんでした。
小学校では周囲の協力もあり何とか通学することができましたが、中学校より集団行動を嫌うようになりました。
また何度も手洗いをしたり、何度も忘れ物を確認するといった強迫的行動が見られるようになったため、14歳の頃A病院を受診。
医師からは強迫性障害との診断で薬物療法が施行されました。
その後より専門性の高いB病院へ転院。
この頃より何度も爪切りをしたり週に何度も美容院へ行く等のこだわりが出現し始め、家族への粗暴行為も見られました。
学校へ行くことができず、家族以外への粗暴行為も見られたため入院施設のあるC病院へ転院します。
C病院にて入院加療し、退院後は施設入所のため家庭センターに一時預かりしますが、脱走を繰り返したため施設への入所は断念。
その後は粗暴行為が顕著となり、自宅では大音量で音楽を流したり、外出時店内で暴れ時には警察沙汰になることもありました。
さて、男性は現在閉居しており、ここ2年程病院を受診できていません。
家族が代理で診察へ出向き、薬の処方等を受けていますが、医師に障害年金申請の相談をすると、症状の特性を鑑み無理に受診させる必要はないとの判断で両親からのヒアリングのみで診断書を書いてもらえることになりました。
それでは次回へ続きます。
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