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うつ病による障害年金申請事例

2017年7月28日 

みなさん、こんにちは。

 

今日はうつ病による申請事例をご紹介します。

 

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~うつ病/30代・女性のケース~

この女性は小学生の頃より落ち着きがなく授業に集中できない時期が短期的にあり、高校に上がると学校で頻繁に尿意を催すようになりました。トイレに行くことを必死で我慢するためより授業に集中することができなくなります。その回数は日に日に増し、やがて学校生活にも支障が出始めました。

心配した両親が心療内科を受診させたところ、心因性のものであると判断され、すぐに服薬治療が開始されました。一時的に身体的症状は改善し、精神的にも落ち着きを取り戻しましたが、高校を卒業し大学に入学した頃より症状は再燃。登校することはもちろん単なる外出でさえも強い不安を感じるようになります。この頃から家族ともよくぶつかるようになり、実家での生活も居心地が悪くなっていました。

 

やがて不眠となり、精神状態はさらに悪化。入院となります。しばらく加療を行い退院しましたが、その後も症状は寛解と憎悪を繰り返しました。

 

そんな折、知人の紹介で新しい病院を受診することになります。

主治医との相性も良く、服薬も順調で症状は徐々に軽快。就労意欲もわき始め、就職活動を開始します。その後無事就職先が決まり社会復帰へ向け大きな一歩を踏み出しました。

 

就職後それまでは実家で生活していましたが、家族に自身の病気を理解してもらえず衝突する機会も増えていました。

そんな折、医師やケースワーカーから家族と少し距離を置いた方が今後のためであるとの勧めもあり、実家から離れることを決断しました。しかし、突然の単身生活には不安もあったため、病院近くのシェアハウスへ入居することになりました。

 

社会復帰を遂げ両親からの自立と生活は順調に進んでいるように思えましたが、就職から2年が経過した頃、徐々に仕事が立ち行かなくなります。

 

不眠抑うつが出現し、症状再燃。仕事から帰ると食事や入浴をすることもなくすぐにベッドに倒れこみ、休日は一歩も外出することができません。その後やむなく退職。

退職後はシェアハウスに同居する友人たちに食事の用意をしてもらったりと援助を受けながら生活を続けました。

しかし間もなく再び数ヶ月間の入院となります。そして入院中、女性は障害年金制度を知り当事務所へ依頼となりました。

※個人情報のため一部事実とは異なります。

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障害年金を請求するにあたって重要なものは初診日と保険料納付履歴、そして診断書です。この女性の場合初診日はすぐに確定しており、納付要件もきちんと満たしていました。

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障害年金請求の流れ①(初診日の確定)

障害年金に必要な診断書

障害年金における保険料納付要件

初診日が証明できない!そんなときは初診日を「ある一定期間内」に絞り込む

 

症状の程度を示すための診断書は以前記事にした平成28年9月より施行された「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」の中にある障害等級の目安に当てはめてみると、「2級」相当です

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精神障害の等級を決めるときの目安は?

 

 

入院中という事実も含め、症状自体は非常に重く全く問題ないように思えますね。しかしこの女性は不支給決定となりました。

それではどういった理由で不支給となったのか、そして不支給後の請求について次週詳しく解説したいと思います。

※この請求は平成29年4月前に行ったものです。

 

 

今日はこの辺で。

 

 

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