障害年金の業務統計
2020年10月8日
厚生労働省より障害年金の業務統計が発出されました。
新規裁定における決定率や、部位別障害での請求件数の内訳等、様々なデータを公表しています。
まず新規裁定における等級決定ですが、障害基礎年金(以下障基)では2級が多く、障害厚生年金(以下障厚)では2級と3級が多いことが分かります。
1級で認定を得る方はどちらも20%に及びません。
また、再認定(更新時の認定)における認定率についてですが、障基障厚とも90%以上の継続率となっているようですが、「更新時に年金が止まった」という相談は多く、現場での実感からするとこの数字は高いように感じます。
また診断書種類別の支給率についてはやはり精神障害が最も多くなっており、次いで肢体障害となっています。
精神障害の等級を判定するためのガイドラインについては、90%以上が目安と同一の障害等級が認定されていることになっていますが、こちらも例え診断書の等級が目安に該当していても就労状況や生活状況等が加味され目安通りの認定を受けられないケースは多く、本当にこんな高確率なのかと首をひねります。
その他にも多くの統計を公表していますので興味のある方はこちらをご覧ください。障害年金業務統計(厚生労働省)