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病名分からず複数の病院を受診。初診日はどこ?

2019年2月28日 

みなさん、こんにちは。

 

今日は線維筋痛症で請求した事例を基に、初診日について触れていきたいと思います。

 

イメージ画像

 

 

傷病名:線維筋痛症

請求者:40代・女性

請求先:国民年金

 

 

 

平成20年1月頃、女性は突然首や腕に痛みを感じるようになりました。耐えられないほどの痛みではなかったため数日様子を見ましたが、治まる気配がなかったためA整形外科を受診しました。

医師に症状を説明し検査を行ったところ、頚椎症であろうとの診断を受けました。その後も痛みが引くことはありませんでしたが、痛み増強時に通院し、電気療法やリハビリなどを行いました。

 

A整形外科を2年ほど継続通院していた平成22年2月頃、新たに手指の変色やしびれ、冷感といった症状が現れたため、近くのB総合病院を受診しました。

これまでの経緯を説明すると総合内科の受診を勧められました。これらの皮膚症状がレイノー症状と呼ばれるものであることを知り、まずはこの症状を基礎疾患とする膠原病が疑われ、検査が行われました。

しかし結果は陰性。この時点では原因不明と結論付けられました

しかしその後もレイノー症状は治まらず、加えて首や肩の痛みも徐々に強くなっていきます。

 

続いてこの女性は原因特定のためC大学病院を受診。

レイノー症状からやはりここでも真っ先に膠原病が疑われ検査が行われましたがやはり結果は陰性。MRI検査をすると軽度の頚椎症が認められたため、痛み止めが処方されました。

 

しばらくの間C大学病院で経過観察を行っていましたが、新たに倦怠感、頭痛や体の冷えなどが出現。女性は昔からの掛かり付け医であった近所のD内科クリニックを訪れました。

ここでもやはり膠原病を疑われ数回にわたる検査を受けましたが、やはり結果は陰性。精神的疾患さえ疑われる始末でした。

もはや痛み止めや電気療法等の対症療法では症状は治まらず、まためまいや手指の炎症、関節の痛みも出現し歩行時にも支障が出始めたためコルセットの着用を強いられました。

 

平成25年5月頃、再びC大学病院を訪れ再度膠原病の検査を行いました。しかし、何度検査をしても結果は陰性。原因及び病名を特定することができないまま、体調も日に日に悪化していきました。

 

平成26年6月頃、レイノー症状や体の痛みについて相談できる病院があると聞き付けE総合病院を受診。これまでの経緯を説明したところ、ここで初めて線維筋痛症が疑われました

 

ただちに線維筋痛症に詳しい病院を紹介され、F病院を受診。やはりここでもE病院と同じ見立てで線維筋痛症を疑われました。薬が処方され、一時的ではありますが痛みが楽になりました。

 

その後新たに線維筋痛症の専門医がいるG病院を受診。ここでようやく線維筋痛症であると確定診断を受けました

現在女性は認知療法を行うため定期通院を継続しています。

 

 

さて、この女性はおよそ10年前から諸症状が出現していましたがなかなか病名を突き止めることができず確定診断を受けるまでに実に7つもの病院を受診しました。

さて、この女性の線維筋痛症の初診日はいつどこの病院だと思われますか?

 

それでは今日はこの辺で。

※個人情報のため受診日は実際の日付と異なります。

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