網膜色素変性症による認定日請求事例
2017年10月20日
みなさん、こんにちは。
今日は網膜色素変性症(40代・男性)による認定日請求事例についてお話します。
この男性は幼少期より視力は良好でしたが、網膜色素変性症の初期症状である夜盲(夜間での見えづらさ)が中学生の頃から出現していました。学校の帰り道でよくつまづいたり、夜間自転車で走行する際人とぶつかりそうになったりということが度々ありました。しかしこの時点では眼の病気であるなどとは夢にも思わず、眼科などを受診することもありませんでした。
徐々に夜盲にも慣れが生じ始め、暗所での見えづらさもそれほど気にすることはありませんでした。
人とは少し違うが個人差程度の認識だったのです。
その後就職し、特に眼のことで日常生活に支障を感じることなく過ごしていました。しかし仕事で夜間車を運転することが多く、特に明かりの少ない場所を運転する際は危険であると感じることが増え、不安に思った男性はここで初めて眼科を受診することになります。
すぐに眼底検査と視野検査が行われ、医師より網膜色素変性症であるという診断が下りました。しかしこの病気は現時点で有効な治療法がなく、受診後は年に一度の定期通院のみとなりました。数年ほど通院継続しましたが、症状の進行が緩徐であったため徐々に病院から足が遠のいたのです。
最後に眼科を受診したときから10年ほど経過した頃、夜盲症状や視野狭窄の急激な悪化を自覚しました。足元にあるものに気付かず蹴飛ばしたり、側溝に足を落としたりといったことが多くなりました。
再び別の眼科を受診すると、医師より視力低下と視野狭窄を指摘され、すでに障害者手帳を取得できる状態にあることが判明しました。
まだ40代という働き盛りであることに加え、子どもがまだ幼いこと、治る見込みのない難治疾患であることなど自身の置かれた状況を受け入れるのにしばらくの時間を要しましたが、今後の生活等を考え、男性は障害者手帳の取得及び障害年金請求へと踏み切ることにしました。
▼網膜色素変性症による受給事例▼
・3級事例
この男性の場合、初めて眼科を受診したときから10年以上経過していましたが、初診後数年間の通院期間があったため認定日請求を行うことにしました。
それでは次週この認定日請求について詳しくお話したいと思います。
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今日はこの辺で。