(50代・女性)
2017年5月23日
Nさんは突然下腹部痛に襲われました。少しの間様子を見ていましたが、我慢できないほどの痛みになり、血尿も認められたためすぐにA病院を受診。その日は嚢胞腎との診断で数日間入院しましたが、その後特に治療を要さず経過観察となりました。
それからおよそ10年後、Nさんはまた下腹部に強い痛みを感じました。高熱も伴い、すぐにB病院へと救急搬送。検査の結果、腎盂腎炎とのことでまた数日の入院となりました。その後経過観察を行いましたが特に体調に異常はなく生活に支障をきたすことはありませんでした。
しかし数年後、みたび下腹部痛となりC病院へ救急搬送。精密検査の結果、急性胆嚢炎、多発肝嚢胞、多発腎嚢胞を併発していることが分かりました。その後Nさんの症状は徐々に悪化。腎機能の低下、並びにクレアチニン値の上昇が認められ内服療法となります。尿毒症の症状も見られたため直ちに腹膜透析が開始されることになりました。
Nさんは現在貧血や食欲低下といった症状が散見され、日常生活及び労働能力に支障をきたす状態です。また1日8時間の腹膜透析を欠かすこともできません。