【事例紹介】躁うつ病で5年遡及が認められたケース①
2026年7月24日
みなさん、こんにちは。
本日は、躁うつ病で障害年金を5年遡って受給した事例についてご紹介します。

まずは、請求人の受診歴や病歴など、これまでの経緯をご紹介します。
請求人/三宅さん(仮名・50代女性)
傷病名/躁うつ病
請求方法/認定日請求
請求年金/障害基礎年金(20歳前傷病)
三宅さんは、平成4年6月末より全身性エリテマトーデスのためA病院へ入院されました。
入院当初は食欲がなく、発熱の影響でベッドから起き上がることもできない状態でした。
同年10月頃からはさらに意欲が低下し、全身性エリテマトーデスの内服薬の副作用で次第にうつ傾向がみられるようになります。
そして同年11月、B病院内科へ転院。
うつ傾向が認められたことから、内科より院内紹介を受け、精神科を受診することとなります。
その後、症状が悪化したため平成5年2月に精神病棟へ入院。
入院中はパジャマ姿のまま外を徘徊したり、高額な買い物を繰り返したりするなど、不安定な状態が続いていました。
同年5月、うつ状態の改善が認められ退院。
退院後は自宅で療養し、全身性エリテマトーデスの治療のため内科へ通院する一方で、精神科でも薬物療法を継続していました。
体調の良い時期(躁状態)にはアルバイトに従事したこともありましたが、対人関係を築くことが難しく、また間もなく抑うつ状態へ移行するなど精神症状は常に不安定で、いずれの仕事も長続きすることはありませんでした。
生活は完全にご両親へ依存しており、自立した生活を送ることはできず、社会性もほとんど獲得できていない状態でした。
その後、社会性の獲得を目指して平成20年4月に一念発起し大学へ進学し、それを機に一人暮らしを始めました。
卒業後は一般企業へ就職しましたが、職場での人間関係の構築に苦慮し、さらに躁状態とうつ状態を頻繁に繰り返したため安定した就労を継続することができず、およそ1年でやむなく退職。
それ以降、現在に至るまで就労は叶っていません。
そして令和7年10月、単身生活の継続が困難となったことから実家へ戻ることとなり、その後、障害年金を請求することになりました。
現在は、高齢となったご両親に生活全般を依存しており、生活費についてもご両親の年金に頼っています。
また、金銭管理が困難で浪費傾向があり、一般的な金銭感覚も欠如しています。
さらに他者との交流もほとんどなく、自宅に閉じこもった生活を送っているため、将来の破綻が懸念される状況です。
さて、三宅さんの初診日は平成4年11月に受診したB病院となります。
当時19歳であったため、本件は20歳前傷病による障害基礎年金の請求となりました。
これまでアルバイトや一般企業での勤務、一人暮らしの経験もありましたが、本件では認定日請求を行うこととしました。
次回は、この事例で認定日請求を行うにあたり、特に気を付けたポイントについてお話ししたいと思います。
本日はこの辺で。
※個人情報保護の観点から、受診日や大学入学時期などは実際の日付と異なります。


