遺族年金制度の現状と改正のポイント。“有期化”の誤解を防ぐために
2025年11月13日
近年、「遺族年金が5年で打ち切られる」という報道が注目を集めていますが、実際にはすべての遺族が対象となるわけではありません。
遺族年金には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があり、内容や支給期間はそれぞれ異なります。
遺族基礎年金は、亡くなった人に18歳未満(または障害等級1・2級で20歳未満)の子がいる場合に、残された配偶者や子どもへ支給されます。ただし、子どものいない配偶者は対象外です。
一方、遺族厚生年金は厚生年金加入者が亡くなった際に、その遺族へ支給されるものです。
「有期給付化」と呼ばれる制度改正は、この遺族厚生年金の一部に関する見直しであり、2028年4月以降、子のいない40歳未満の配偶者などを対象に原則5年間の支給とする方向です。
だし、全員が該当するわけではなく、多くの人は従来どおり終身で受け取れます。
仮に5年で終了する場合でも、支給額の増額や延長措置が検討されています。
不安な場合は、まず自分がどの制度に該当するのか、年金事務所で確認することが大切です。
引用元:YAHOO!ニュース


