うつ病の女性、年金認められず。精神・発達障害で不支給が2倍増
2025年4月18日
東海地方に住む20代の女性は発達障害から二次的にうつ病を発症しました。
請求時は無職で両親から日常生活援助を得るため実家暮らし。診断書は2級相当でしたが、「抗うつ剤の処方がされていない」といった理由により不支給とされました。
前回、こちらのブログでも取り上げましたが2024年以降、不支給や支給停止となるケースが相次いでいます。
5人の社労士にデータ調査の協力をしてもらいサンプル調査をしたところ、2024年の新規裁定に対する不支給は2023年の約1.6倍に増えていました。
また精神・発達障害に限ると、2倍に増えていました。
年金機構は「9月に統計を発表するので、増えたかどうか自体、答えられない」という回答で、「審査方法などは変更しておらず、基準に基づき適正に判定している」と答えました。
実際に当事務所でも2024年以降、以前であれば認定されていたような請求が不支給となったり、また返戻がかなり多くなっています。
そしてなんといっても3級14号の相次ぐ支給停止です。
特に眼瞼けいれんで3級14号で給付を受けていた方たちが次々と支給停止とされています。
申請件数自体が増えたため不支給割合が増えたのではといった声も聞かれますが、実際現場はそうではありません。
障害年金制度は病気や障害を負った方たちのセーフティーネットです。
不可解な認定も含め、昨今の障害年金に対する締め付けはそのセーフティーネットを脅かす事態となっています。
引用元:YAHOO!JAPANニュース