障害年金申請、一見簡単そうに見えて実は?・・・
2024年10月23日
みなさん、こんにちは。
今日は以前当事務所で請求した案件で、初動の申請で失敗し、後に認定までに大変な時間がかかってしまったケースについてご紹介します。
約2年ほど前になりますが、ある男性から相談の電話がありました。
男性の名前は豊田義雄さん(仮名)。
豊田さんはこれから障害年金申請をされるとのことで、申請方法等について相談されました。
お住まいが遠方であったため直接お会いしてアドバイスすることは難しく、電話で一通り説明を差し上げた後、お仕事で事務職をなさっており書類作成業務については慣れてらっしゃるとのことでご自身で申請することとなりました。
豊田さんは共済組合への請求でしたが、受診歴を聞く限り初診日もはっきりしており、また障害状態も等級に十分該当していることが推察できたため、特に社労士の介入が必要なケースではありませんでした。
そして初めて豊田さんから電話があった約1年後に、再びご連絡がありました。
豊田さんはご自身で請求なさった後、共済組合から「初診日は20歳前にあるため障害基礎年金となり、請求先は日本年金機構となります」といった返戻通知を受けました。
その後お近くの社労士に相談し、解決策が見つからず当事務所へ再び相談。
前述した通り、豊田さんのケースは初診日も明確であり、少し独自のルールを持つ共済組合への請求でしたが決して難しくない案件でした。しかし初診日は20歳前と判断され返戻。
後に提出書類の控えを確認すると病歴就労状況等申立書の書き方に誤解を生む原因がありました。
それでは次回へ続きます。
※個人情報保護の観点から請求人の名前は匿名です。