1型糖尿病訴訟、再提訴へ
2019年6月11日
国が1型糖尿病患者に対し理由を明示せずに障害基礎年金を打ち切った問題で、国の敗訴が確定しましたがその後国は理由を明示するとした上で障害基礎年金の支給再開はしないことを明らかにしました。
これに対し原告側は全員再提訴する方針です。
患者らの症状は受給していた時期と変わっていませんが、国は以前との比較ではなく「現在の診断書で判断している」と言及しています。
実は糖尿病の障害認定基準は平成28年6月1日に一部改正されており、この改正により2級に該当しない患者が今回の打ち切りの対象となったと考えられます。
国はこれまでも糖尿病に限らず認定基準に縛られた審査を行う傾向がありましたが、今回もこういった国の姿勢が表れた事例ではないでしょうか。
国は認定基準にだけ縛られるのではなく患者の生活状況や障害状態に目を向け柔軟な対応をするべきではないか。裁判の結果を注視する必要があります。
引用元:毎日新聞