ガンによる障害年金受給事例③-1
2018年9月20日
みなさん、こんにちは。
今日はガンによる障害年金受給事例第三弾になります。
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請求者/60代・女性
傷病名/卵巣癌・転移性肺癌
女性は20代の頃会社の健診にて卵巣に若干の腫れがあることを指摘されます。特に精密検査の指示はありませんでしたが、念のため自宅近くのクリニックを受診。医師からは良性であるため特に心配の必要はないと告げられました。その後気に留めることなく数十年が経過しました。
女性は50代を迎えた頃、昔卵巣の腫れを指摘されたことを思い出し一度検査を受けてみようと病院を受診します。MRI検査を行った結果、両側の卵巣嚢腫が5cmであることが判明。しかし現時点で治療の必要はないとのことで、再び放置。
その後女性は数年に一度の頻度で検査を行いましたが、症状に変化はなく経過観察となりました。
女性が60代を迎えた頃、突然下腹部に膨満感を自覚し始めます。しばらく様子を見ましたが、一向に改善はなく心配した女性は掛かり付けの病院を受診。再びMRI検査を行うと卵巣嚢腫が12cmに肥大しているとこが判明します。悪性化が疑われ、ただちに専門病院へ転院となりました。
専門病院で検査を行った結果、卵巣癌であることを告げられました。
その後やむなく子宮摘出術を施行。術後はただちに化学療法が施行されましたが副作用が強く生活が立ち行かなくなりすぐに中止となりました。治療中断後は1年ほど経過観察を行いましたが、今度は右肺に転移が確認されます。
抗がん剤投与が検討されましたが、前回の化学療法による副作用が強く、女性の希望により断念。その後右肺切除術が施行されました。術後は温熱療法などが行われましたが、再度右肺切除術施行。
現在女性は倦怠感や動悸・息切れが激しく、起床時には手のむくみで物がつかめない等の症状に悩まされています。
また体力が著しく低下しているため会社から時短措置などの配慮を受けています。それでも昼休憩には昼食も摂ることができず午後の勤務までの時間は休憩室で横になり過ごしています。休日は外出はおろか自室を歩き回ることも困難なため1日中臥床しているといった状況です。
それでは次回この女性の事例からどの程度の障害等級に該当するのか認定基準を踏まえ見ていきたいと思います。
今日はこの辺で。