ガンによる障害年金受給事例②-1
2018年8月30日
みなさん、こんにちは。
今日はガンによる障害年金受給事例についてご紹介します。7月27日、8月9日にお話したシリーズの第二弾になります。
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請求者/50代・女性
傷病名/S状結腸ガン
女性は初診日の3ヶ月ほど前から疲労感が取れず、息切れや立ちくらみといった症状が継続していました。仕事で疲れているだけだろうと思い十分な休養と睡眠を取りましたが、一向に疲労感は抜けません。しかし特に深刻に考えることはなくしばらく様子を見ていました。
そんな折、初診日の前日より激しい腹痛に襲われます。腹痛は一晩中続き、一睡もできなかったため女性は翌朝すぐに自宅近くの内科を訪れました。ただちに採血及び腹部エコーの検査が行われた結果、医師より肝臓ガンの疑いがあると告げられたのです。
すぐに専門の医療機関を紹介され、転院します。ここで精密検査を行った結果、S状結腸ガンであるとの確定診断を受けました。そしてすでに肝臓への転移も認められたのです。
確定診断を受けた2ヶ月後にS状結腸切除術施工。翌月より抗がん剤治療が開始されました。抗がん剤治療開始後すぐに副作用が表れ、吐き気がひどく食事ができない日々が続きました。そのため体重は一気に10キロ以上減少し、髪も抜け落ちました。体力の減少著しく、自力で起き上がることさえ困難だったため介護ヘルパーの介助を受けます。
その後も薬が合わないため何度も薬の種類を変えながら何とか抗がん剤治療を継続しました。副作用は依然としてひどく、味覚障害や手足の末梢神経に障害が出現します。食べ物の味は全て苦く感じ、手はひび割れ血だらけになりました。また冬は暖房の聞いた部屋にいても震えるほど寒く、外出することもままなりません。水や氷に触れることはできず、常に手袋が手放せませんでした。
起床時は手足が痛むため階段の昇降できず自宅の1階に医療用ベッドを設置しそこで1日を過ごしています。
その後も肝臓の転移は広い範囲へと進行し、手術はできないため抗がん剤治療を継続する他ありません。肝機能の数値は悪化しており、医師からは余命1年ほどであると告げられています。
それでは次回この女性の事例からどの程度の障害等級に当たるのか認定基準を踏まえ見ていきたいと思います。
今日はこの辺で。
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