兵庫県三田市監禁事件、なぜ20年以上見過ごされたか
2018年4月16日
今月、兵庫県三田市で精神・知的障害者である長男(42)を20年以上自宅にあるプレハブ小屋に監禁したとして父親が逮捕されました。
父親は25年前に長男が自宅で暴れる、また暴れるため自宅から連れ出すことが困難であるとの訴えで三田市に長男の施設入所を市に相談しましたが当時市は知的障害の窓口しかなく精神障害者を支援する窓口は県でした。しかし県も支援した形跡はなく、どこにも相談できないまま孤立したと考えられています。
なぜ20年以上の間監禁が見過ごされたのでしょうか。捜査関係者によると、長男が三田市に転居した後は障害者手帳の申請もなく病院を受診した形跡もなかったと言います。
もしこの長男が20歳を迎えたときに障害年金の請求を行っていれば更新時の診断書提出により医療機関や行政とつながった可能性はありますが、専門家は行政の支援が申請主義に依存していることが今回のような事件を引き起こした可能性が高いといった見解を示しています。
引用元:神戸新聞NEXT