障害年金の最新動向2025
2025年11月28日
2025年は、障害年金制度に関する重要な動きが相次いだ年でした。
まず、年度の改定に伴い年金額や給付金の水準が更新され、障害基礎年金では1級・2級の年額が見直されました。
生年月日による細かな違いはあるものの、子どもの加算や生活者支援給付金を含めた支給額の仕組みは従来どおりで、1級の受給者であれば年間で約112万円前後となるケースもあります。
障害厚生年金についても、報酬比例に基づく計算や配偶者加給の取り扱いなど、基本的な枠組みのまま金額の調整が行われています。
また、日本年金機構は過去の不支給案件の分析結果を受けて、審査の方法や書類の扱いを大幅に見直しました。
特に、認定の根拠となる記録の書き方が改められ、客観的な状況や生活実態を丁寧に示す方向へと変わっています。
精神の障害では、治療内容や入院歴、仕事内容の実際など、より個々の状況に寄り添った総合評価が重視されるようになりました。
これにより、一部の事案では判断が覆り、支給に至るケースも見られています。
さらに、令和6年度決定分の統計では、新規裁定・再認定ともに精神・知的障害の支給件数が全体の中心を占めていることが明らかになりました。
内部障害や外部障害も一定の割合がありますが、依然として精神・知的分野での受給者が多数を占めています。
これらの動きを通じ、障害年金制度は金額面・審査面の双方で、実際の生活や療養の状況をより丁寧に反映する方向へ確実に進んでいると言えます。
引用元:YAHOO!JAPAN


