(40代・男性)
2016年3月17日
Aさんは出生後、病院の医師より「網膜に傷のようなものがある」と告げられました。その後弱視と診断され、小学校入学後は特別な配慮を受けていました。黒板の字が見えづらく常に一番前の席で授業を受け、体育で球技の時間はボールの動きが見えづらいため常に見学となりました。
高校生までこのような学校生活が続き、高校を卒業した頃、久しぶりに眼科を受診しました。しかし病名は分からず医師からは「これ以上改善することはなく、悪化する可能性が高い」とだけ告げられたのです。
Aさんは高校卒業後、一般企業に就職。見えづらさを感じながらも、特に日常生活に支障はなかったため眼科を受診することはありませんでした。
そんな折、知人からロービジョンケアに熱心な医師がいると聞き付け、久しぶりに眼科にて精密検査を受けたところ、初めて「網膜色素変性症である」と診断されました。