(40代・女性)
2016年7月29日
Yさんは20代の頃、排尿時に膀胱に痛みがあることを自覚しました。病院で検査を受けると医師より「膀胱炎である」との診断を受けました。数年の間その病院に通院し服薬治療を行いましたが排尿時の痛みは改善せず、別病院へ転院。そこで精密検査により医師から「間質性膀胱炎である」と告げられました。
その後、治療により入退院を繰り返しますがやはり症状の改善は見られず、排尿痛、また度々血尿が見られることもありました。排尿回数は日に日に増し、冷え込む日は1日20回ほどの頻度となり、外出時も常にトイレの心配をしなければなりません。
そんな折、Yさんが30歳を迎えた頃、膀胱痛だけではない体各所の痛みが出現し始めました。間質性膀胱炎のため通院していた病院で検査を受けると、医師より「線維筋痛症である」と告げられたのです。線維筋痛症は特定疾患に指定される難病です。
Yさんは徐々に手足に力が入らなくなり、歩行も杖なしでは困難となりました。軽いものも持ち上げることができず、加えて外部からのちょっとした刺激で激痛を伴うようになり、日常生活に大きな支障をきたしました。
現在も間質性膀胱炎による排尿痛、頻尿、線維筋痛症による体の痛みは続いており自宅から出ることも難しい状況です。