(60代・女性)
2018年11月2日
Mさんは20代の頃、会社の健診にて卵巣に若干の腫れがあるとの指摘を受けます。特に精密検査の指示はありませんでしたが、念のためクリニックを受診すると医師からは良性のため現時点で問題はないとのことでした。
その後数十年が経ち、Mさんが50代を迎えた頃、20代の頃に卵巣の腫れを指摘されたことを思い出し再度精密検査を受けます。MRI検査を行った結果、両側の卵巣嚢腫が5cmであることが分かります。しかし、現時点で治療の必要はないとのことでその後経過観察を行いました。
Mさんが60代を迎えた頃、突然下腹部に膨満感を自覚します。MRI検査を行うと卵巣嚢腫が12cmに肥大していることが判明しました。悪性化が疑われたため専門病院で検査を行うと、卵巣ガンであることが告げられました。その後やむなく子宮を摘出。すぐに化学療法が施行されましたが副作用が強く、やむなく中断。1年ほど経過観察を行いましたが次は肺への転移が判明します。
前回の副作用から女性の強い希望により化学療法は断念し、右肺切除術施行となりました。
現在Mさんは倦怠感や動悸・息切れが激しく、起床時には手のむくみで物がつかめない等の症状に悩まされています。また体力が低下してきたため会社から時短措置等の配慮を受けていますが、昼休憩には昼食を取ることもできず、度々休憩室で横にならなければなりません。
休日は外出はおろか自宅を歩き回ることもできず、1日ベッドで臥床するといった状況が続いています。