(40代・女性)
2017年4月18日
Cさんは自宅にて突然激しい頭痛に襲われました。意識は遠のき、うまく発語することができません。文字も理解できなくなり、家族に連れられすぐに病院を受診しました。CT撮影をした後、別病院ですぐにMRI撮影が行われました。すると医師から「脳に病巣がある」と告げられました
その後、再びCT撮影を行ったところ肺に黒い影があり、肺ガンの可能性を指摘されます。原発巣はこの肺ガンであり、脳に転移したものと考えられました。このときCさんはすでにステージ4。末期の状態でした。
すぐに抗がん剤治療が開始されます。まずは脳転移対処のためガンマナイフ治療が行われました。薬の副作用で言葉をうまく発することができず、失語状態となります。また体重は10キロ近く増加し、体中の関節が痛み体を動かすことができません。
抗がん剤治療継続しましたが、その後肺ガンが更に進行します。視力が落ち、目の前が見えづらくなりました。また、味覚障害が出現。味が全て酸味に変わり食欲が減退します。食欲がなく食べていないにもかかわらず体のむくみにより体重はさらに増加。また立ちくらみや頭を圧迫するような感じが常に続き、自宅から出るどころか一人で立ち上がることさえ困難となります。ガンマナイフ治療を繰り返したせいか、意識がはっきりしないことが多く人の顔を認識することができなくなります。ついさっき会ったばかりの人も数分経つと誰だったのか分かりません。頭痛もひどく、毎日頭が割れるような痛みに襲われ、嘔吐し記憶を失うことも多々ありました。
その後Cさんは自分に合う抗ガン剤治療が見つかり、状況は改善。比較的穏やかな生活を送れるまでになりましたが、やはり就労できる状態にはなく障害年金の請求へと踏み切りました。